大量創作、大量消費

ぼく、創作のなんなのさ

ふわふわさんがふる / 入間人間

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入間人間の作品。

昔は熱心にライトノベルを読んだものだが、最近はあまり手が伸びない。

入間人間は今でも新刊が出れば買うくらいには好きな作家。これは去年の春くらいに出たのだが、詰み本と化していた(好きな作家ではないのか…?)ので引っ張り出してきた。

 いやあ、びっくりしたびっくりした(適当)

こういう大逆転はほんともう結構です、という感じなのだが、普通に驚かされてしまった…

 

晴れた日の夕方、夕日に照らされて降る綿毛。この星に降り注ぐ綿毛から生まれ、死者の姿を持って現れる「ふわふわさん」が見つかってからはや八年。両親もおらず、事故で姉を失って車椅子生活をしている僕のもとに、姉の姿をしたふわふわさんが降ってきて―――

 

帯の煽り文などを読む限り、文章や物語の儚さが売りらしいのだが、入間の文に慣れていると「いつもの入間よりくどくない文章だあ」くらいの感想しか持てなかった。

ふわふわさん自体も儚いか?美しいか?と思うと微妙なところ。

綿毛から生まれる人間、というのはロマンチックだとは思うが…

 

最後の10ページ読んでから軽く読み返すと、世界とキャラクターの設定は良い。

晴れた日の夕方に綿毛が降ってきて、死者の姿をしたふわふわさんになる、とか。

白く儚いふわふわさんと、それに反発を覚えている車椅子の青年。最高ですね。

ふわふわさんの話し方も独特で癖になる。

「ふわふわさん773は~~~~~~と提案する」どこか客観的というか…

 

ふわふわさんと主人公の心の交流、とはいかないまでの微妙な距離感がリアルで心が痛い。三章くらいには主人公が少し変わってきたのでもう少し仲良くなったところも見たい。

 

ラスト10ページの唐突な怒涛の展開には驚かされた。

ふわふわさんと姉さん、違う存在だが、どこか似ているところや見た目からあの「姉さん!」連呼のトラック殴打になったのだろうか…

 

読んでる途中は世界について謎な部分が多くてモヤモヤしたのだが、最後で色々判明してスッキリした。まあ、ふわふわさんになる条件とかナナミの心象風景とか何故ナナミだけ綿毛になれるのか、とか黒さん無垢さんの役割とか主人公の仕事の意味とか雪風ちゃんの知り合いとか、色々伏線や謎がたっぷり残っているのですがね!!!!

話も唐突に終わってしまったので続きが読みたい!はよ!続きはよ!!お願いします!!!